リーダーになって手放したこと。あれこれ

こんばんは。

万全の対策を、と言っていた東京の雪は、予報よりも軽めでしたね。

 

さて去年のGWあたりのこと。

「働き方本」なる本の出版イベントに参加しました。

そのタイトル名は、ズバリ「組織にいながら、自由に働く。」

 

 

 

著書の仲山さんは楽天の最古参メンバーで、10数年も前から「組織にいながら、自由に働く」を体現されている方。

副業解禁とか、働き方改革とか、人生100年時代とか、そんなことが言われるようになる、ずっと前からです。

 

この本のテーマとしては、自由に、楽しく働くには、「四則計算」のステージを順番に経験することが大事と説いています。

つまり、「加」「減」「乗」「除」の4つのステージ。

 

ふむふむ。

本当に興味深い内容なので、仲間うちで読書会をしたいなと思う今日この頃。

 

でですね、ちょっとこの本の筋とは離れるのですが、「加」から「減」への移行というのは、プレーヤーからマネージャーへの移行でも同じことが言えるのでは?と思っています。

 

「加」から「減」への移行、 すなわち「なにかを手放すこと」です。

 

わたしも、プレーヤーからマネージャーへと役割が変わって、ようやくなにを「手放す」のか、感覚がつかめてきました。

 

それでは、わたしはなにを手放したのか。

私的断捨離論、スタート。

 

 

1.ルーチン業務を行わなければならぬ、という思い込みを手放す

わたしの会社のメイン業務は、書類仕事です。

営業店から送られる申込書をチェックし、不備を訂正する仕事。

入社してから、この仕事のノウハウを叩き込まれて覚えていきます。

 

ただ書類量が半端ない。

システム化があまり進んでない部分があり、手作業に頼る部分が多いのです。

だから慢性的にマンパワー不足に苛まれていて、繁忙月は人海戦術でやりくり。

ときには他課から人手を借りて書類チェックにあたっています。

 

このような環境下なので、

「書類仕事ができるんだったら、なんでやらないの?やれよ」

みたいな無言の圧力があります。

ただでさえ足らないマンパワーを、マネージャー自身がプレーヤーとして働くことで埋めるべき。

 

実際、直近の4か月はここ数年で一番の、予想外の繁忙ぶりだったのですが、わたしをはじめ、すべてのマネージャー層がリーダーとして緊急事態の対策検討をするかたわら、プレイヤーとしての役割もこなして頑張っていました。

 

結果、ほとんどのマネージャーが心理的余裕を失い、一方的に指示をとばして部下や後輩からの言い分に聞く耳を持たず、課内全体に非常にギスギスした空気が流れました。

 

わたしも恥ずかしながらもれなくそのひとりで、明らかに疲れきってるわたしを見かねたサブリーダーが、

 

「プレイヤーの仕事はサブリーダーがやればいいんじゃないの?リーダー業務に専念しなよ」

 

と言ってくれ、ですよね~と肩の力が抜けました。

 

いまはよっぽど緊急でない限り、もともと好きじゃないプレイヤー業務はほかのメンバーにお任せし、心置きなく自分が好きな課題検討に打ち込めています。

 

 2.ほかの人と横並びでみんなと一緒、という感覚を捨てる

前述のとおり、プレイヤー仕事まで手を出しそうになるわたしなのですが、

自分が頑張ればチームの成果が出るという責任感からというより、

ほかの人と同じ仕事をし、さらにプラスでマネージャーの仕事をしていないと、まわりから認められないのでは?

という恐れからきているものと感じています。

 

裏返すと、ほかの人と違うことをする、つまりマネージャーの仕事のみに専念することに、どこかためらいや怖さを感じていたのです。

 

事実、リーダー層がもっと書類仕事をしてくれたら、わたしたちはもっと楽になるのに、といった後輩からの不満があります。

(その不満も、マネージャーがマネージャー業務を全うしていないから出るのと、一方的な指示に従うだけの状況がおもしろくないから出るのだと思っています)

 

だけど、マネージャーはほかのプレイヤーとは役割が違う。

マネージャーにしかできない仕事を、堂々とやって成果を出せばいい。

 

まわりと違うことをしたっていいんだよ。

それであなたの価値はさがらない。

 

わたしの場合、サブリーダーが同期ということもあって、この横並び感覚を手放すことに苦労しましたが、そういった精神的な面で怖さを手放すことも必要でした。

 

 

それでは3つ目以降はまた今度。